学生時代なら、嫌いな人がいても付き合わないように距離を置くことができました。
それが社会人になると「どこに行っても嫌な人はいるものだから、ここで逃げると、これから先も逃げることになるよ」と言われます。
「そんなことを言われても、これまでの人生でそんなスキルを身につけてこなかった」と言いたくなりますよね。
今回は、仕事で嫌いな先輩がいて困っている方に、5ステップで対処法を紹介します。
どうして嫌いな人から逃げたらいけないの?
時には逃げることも必要だよ。でもその前に、本当に無理なのか試してみてほしいんだ。
もう試してみたさ。でも無理だったよ。きっと向こうも僕のことが嫌いなんだ。
ちょっと待って!5ステップで対策を考えてみたから、もう一度チャレンジしてみてよ。
ステップ1:愚痴を言っても大丈夫な人を見つけよう
あなたは誰かに愚痴を言って、気持ちがスッキリした経験はありませんか?
しかし、ここで重要なのは「誰に聞いてもらうか」です。
選ぶ相手を間違えば、信用を失うことにもなりかねません。
また、あなたの愚痴にいちいち反論してくるような相手では、すっきりするどころか、ストレスは溜まる一方ですよね。
あなたの気持ちに共感してくれ、なおかつ他人にそのことをベラベラ話さない人を見つけましょう。
同じ職場の人に聞いてもらうなら、話す相手は慎重に選んでください。
職場での人間関係がわかってから、信頼のおける人に聞いてもらいましょう。
学生時代の友人や家族だと、職場の人を知らないので共感してもらう部分での満足度は低くなりますが、あなたの味方なので安心して話せますね。
ここで2つ、私が気をつけていることですが、1つ目は「嫌い」という表現はせず「苦手」と言うようにしています。
「嫌い」という表現はマイナスイメージの中でも強いインパクトがあり、抵抗感を感じます。
「苦手」に言い換えるだけで、柔らかい印象を与えられます。
2つ目は、人を批判する時は自分も同じことをしていないか、過去においてもしたことがないか自問します。
愚痴を聞いてくれている人に「自分のやってることを棚に上げて言ってるな」と思われたら、共感してもらうのは難しいでしょう。
口にする前に自分を省みることで、見えてくることがあるかもしれません。
こちらの記事では、職場での上手なコミュニケーションの取り方がわかります。
嫌いな先輩への対応方法が見つかるかもしれませんよ。
ステップ2:嫌みをかわす話し方を覚える
あなたの周りに、いちいち一言が多い嫌味な人はいませんか?
そんな時に使える、嫌味をかわす話し方を紹介します。
2018年10月に出版されたビジネス本、明治大学文学部教授の齋藤孝著「大人の対応力」の中で、嫌味を言ってくる人への対応が解説してあります。
あらかじめその人が嫌味っぽい人だと見切りをつけていれば「さて、今日はどんな嫌味が飛び出すかな?」「ほうほう、今日はこう来たか。新手の嫌味だねえ」と、余裕を持ってディフェンス(自分を守ること)ができるわけです。
つまり、真正面から受け止めずに、事態を面白がる余裕を持てということですね。
頭で分かっても、すぐには心が追いつきませんが、こういう考え方もあるのかと思うと心が軽くなります。
全部で40パターンの具体的な事例と回答があるので、対応方法に困っている方は参考にしてみてください。
誰かに相談するのもいいですが、本に学ぶというのもありですよ。
ステップ3:ベンジャミンフランクリン効果を使ってみる
「ベンジャミンフランクリン効果」を知っていますか?
18世紀のアメリカの政治家、ベンジャミン・フランクリンによって提唱された、頼み事をすることによって、相手からの好意を引き出すテクニックのことです。
このテクニックを嫌いな相手に実践してみることで、自分に好意を持たせることができるかもしれませんよ。
親切にしてもらったから好きになるのではなく、親切にしたから好きになるというのは、意外な気がしますよね。なぜこんなことが起こるかというと、人は、自分が抱いている「感情」と「行動」に食い違いがあると我慢ができない、という心理があるのです。
ですから、「あまり好きではない(マイナスの感情)」相手に「親切にする(プラスの行動)」という状況が起こると、どちらかを修正しようとします。でも、やってしまった行動を修正することはできません。ですから、感情の方を変えようとするのです。
出典:Grapps(グラップス)お願い事をするだけで好感度アップ!「ベンジャミンフランクリン効果」とは
「仕事相手に好きも嫌いもない。仕事さえきちんとできたらいい」と、仕事とプライベートをきっちり分けているドライな人もいます。
それでもやっぱり職場の仲間とは良好な関係でありたいと、私は思います。
大嫌いだった相手を好きになったり、反対に嫌われてると思っていた相手の態度が好意的な態度に変わったりしたら嬉しいと思いませんか?
和気あいあいとした職場で、ストレスなく過ごせたら業績もアップしそうですね。
ステップ4:離れられるなら一度離れてみる
嫌いな相手と一度離れてみるというのも、冷静に考えるために大切なことだと思います。
恋人でもよくあることですが、離れてみて、やっぱりこの人とはこれ以上付き合えないと思うこともあれば、もう一度やり直したいと思うこともありますよね。
仕事の場合でしたら、まずは上司に部署異動のお願いをしてみるのはどうでしょうか?
私もどうしてもそりの合わない同僚がいて、上司に相談したことがあります。
結果、私が部署異動になり、しばらく接触する機会が減りました。
その後、その部署が元いた部署と統合することになり、再び一緒に働くようになったのですが、離れていた時期に変化がありました。
お互い誤解があったことに気づき、歩み寄ることができたのです。
私の例は、たまたまかもしれませんが、距離をとることで冷静に相手や出来事を見れるようになるメリットがあります。
ステップ5:何をやっても無理なら転職を視野に入れよう
あなたが思いつく限りの手を尽くしても、やっぱりこの人とやっていくのは限界だと感じたなら、転職も選択肢に入れてはどうでしょうか?
「今の会社にこそ私のやりたいことがある!」というなら話は別ですが、あなたの可能性を他に広げてみるのもいいかもしれません。
自分が本当にやりたい仕事は何かを真剣に考えるきっかけになり、それがチャンスにもなり得ます。
転職サイトでは簡単な質問に答えるだけの無料の適性診断もありますよ。
こちらの記事では、スムーズに退職するための詳しい手順が確認できます。
まとめ
いかがでしたか?今回は 、仕事で嫌いな先輩がいて困っている方に向けて、5ステップで対処法を紹介しました。
- 愚痴を言っても大丈夫な人を見つけよう
- 嫌みをかわす話し方を覚える
- ベンジャミンフランクリン効果を使ってみる
- 離れられるなら一度離れてみる
- 何をやっても無理なら転職を視野に入れよう
あなたは、どうして今の職場で働くことを決めたのですか?
本当はまだそこでやりたいことがあるのなら、ステップ1~4までを試してみてください。
なんとなく入った会社であり、嫌いな相手にどんな対応をしてもダメだった場合は、ステップ5に進んでも良いでしょう。
時間は有限です。
仕事で出会った嫌いな先輩のために、苦しい時間を使うのはもったいないですよ。
あなたが生き生きと人生を送れる道を探してみてください。
あなたが人生最期の日に、悔いのない一生だったと思える日々でありますように応援しています。
最期まで読んでくださり、ありがとうございました。
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